統一教会に関心を持ったのは1970年。あれから30年の時間が経過した。京都の高校を卒業した私は、ある日四条河原町を歩いていた。そこへひとりの女性が声をかけてきた。統一教会の勧誘だった。後日私はその女性と祇園よりの「ビッフエ」という喫茶店で延々と話込んだ。女性は最後にこう言った。「あなたとは世界が違うことがわかりました。あなたが進みたいと思う世界で頑張ってくださいね」。悪い印象は何もなかった。女性とはそれ以来会ってはいない。統一教会の取材を行うようになった私は、その女性が1975年の合同結婚式に出席したことを知った。その後、海外宣教に出かけ、いまは高知県で活動をしているようだ。もちろん30年前に河原町で声をかけた男が私であることも知っているという。その女性は海外にいたために霊感商法には関わってはいない。だが日本にいたならば……と私は思う。なぜ真面目な彼らが、という疑問が私の取材の原動力となっている。
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