南北朝鮮問題に果たす 統一教会の狙い

霊感商法被害対策連絡会神戸集会 2000/9/29 有田芳生
               

1. 歴史的な南北対話実現に介入した統一教会【全国弁連通信NO73参照】
 北朝鮮南浦で2月3日に行われた平和自動車起工式。出席は朴普煕(金剛山国際グループ会長、韓国「世界日報」社長)、朴相権(金剛山国際グループ社長、平和自動車社長)。朴普煕は北朝鮮NO2の金容淳書記と南北首脳会談について討議。朴らは帰国後、韓国政府と協議。さらに2月16日、金正日の誕生祝賀宴に出席した朴相権は金容淳と別荘で会談。その感触で韓国政府レベルの密使を派遣、首脳会談へ。
j*平和自動車は98年1月7日に北朝鮮の朝鮮ヨンボン総会社と7対3の出資比率で設立された合弁会社。副理事長に小柳定夫。小柳は777双(70年)でハッピーワールド代表取締役を歴任。

2. 統一教会と北朝鮮との接点は中国
 80年代、統一教会はドイツ、中国、ベトナムなど世界的に工場進出。中国広東省恵州のパンダ自動車(89年から建設、のちに挫折。会長は朴普煕)。パンダ自動車は、西ドイツにあった機械会社と関わり、この会社経由で東ドイツ駐在北朝鮮大使館と接触。さらに北京中国筋経由で北朝鮮大使館と接触。

3. 韓国政府も驚いた文鮮明の極秘訪問と金日成との会談(91年12月6日)
 90年にモスクワで世界言論人会議。文鮮明がゴルバチョフと会談。このとき世界言論人協会(朴普煕会長)は北朝鮮中央通信のモスクワ支局長に平壌での開催を提案。
 91年11月8日、北京の中国大飯店で朴普煕と北の朴鐘根(金剛山開発総会社総社長)と会談。16日には金達玄副首相が出席。文鮮明の訪問許可の招待状。秘密訪朝では、南北統一問題から核問題、さらには離散家族問題まで討議して、10項目の共同宣言発表。韓国政府は一時逮捕の動きさえ見せた。方針の転換。北朝鮮カードとしての統一教会。北との合意(30万坪の平和公園、教会建設、平和自動車進出、普通江ホテル経営〈93年、総支配人は吉澤誠で1800双。世界のしあわせ北海道の取締役などを歴任〉など)。文鮮明は経済援助で北の「愛国者」(92年)に。
 94年1月27日、朴普煕とともに古田元男(統一教会経済担当副会長)、小柳らが金日成に接見。失脚した金達玄に替わって出席したのが金容淳。ところが98年に金大中政権発足をきっかけに、金剛山開発は統一教会から現代グループに。

4. 統一教会の北朝鮮認識の変遷
「自由世界と韓国の名をもって、金日成と共産主義国家らを打ち倒すために命懸けで闘いましょう」(1975年6月7日ソウル)
「北韓の金日成政権を倒して、南北を統一することができるのは、統一教会とレバレント・ムーン(文鮮明のこと)だけ」(1984年1月15日ニューヨーク)
 「反共」を維持しつつ80年代後半から「頭翼思想」(神と人間と万物の調和による総合的解決で左右の全体主義を止揚すると説明)を主張。社会主義を内部から変質させる路線。

5. 統一教会の今後
 韓国内統一教会グループの経済危機。北への投資(平和自動車は5年間で3億ドル)、教会建設(97年に起工式)などの資金は日本から。

(以上)
 
                                

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