テロリズム、世界反共連盟、そして統一教会

2001/9/28  有田芳生

(http:www.web-arita.com/)

1、同時テロと「兵士」の心理―「マインドコントロール」と関わって
 テロリズムの内実の変化。
「宗教的および準宗教的なテロリストの特質、正当化の論理、考えかたからすると、国家以外で大量破壊兵器を使用する可能性のもっとも大きい団体は、宗教テロリスト・グループであるといえよう」(ブルース・ホフマン、『テロリズム』原書房)
 組織的特徴は、組織自体にあまり団結力がなく、支部構造やメンバーが広がっていること。
「プログラミング」「条件づけ」と殺人心理の形成。
 南北戦争から第二次世界大戦までは15〜20パーセントだった発砲率。朝鮮戦争で55パーセントとなり、ベトナム戦争では95パーセントにまで高まる。訓練の変化。(デーブ・グロスマン『「人殺し」の心理学』原書房)

2、世界反共連盟とテロリズム
 1966年に韓国で結成された世界反共連盟(WACL)。第1回大会は67年(6大陸90以上の支部)。58年にメキシコで結成準備会。その活動としての暗殺、テロ、対ゲリラ戦争、経済かく乱などなど。この組織結成に深く関わっていた文鮮明。
 1986年までの会長はシングローブ。ベトナム戦争の特殊戦争統合司令官、在韓国連軍司令官。中央アメリカからアフガンなどに活動を移行。
 1967年7月、文鮮明、久保木修己などが本栖湖の笹川良一所有の別荘で会談。68年4月、世界反共連盟のもとで国際勝共連合が日本で誕生。70年には日本で世界反共連盟の大会開催。中南米中心の活動からアジアへ。
 85年に反共抵抗運動セミナーを提唱(シングローブ)。アフガニスタン・セミナーの開催。化学戦学校に通ったマタキスシ準将など。文鮮明は75年に「ファシスト」だと批判。ところが87年の日本支部の会長は久保木修己(当時は統一教会の会長でもある)。90年代以降の姿は見えないまま。ソ連崩壊などとともに政治的力点の移行。

3、ブッシュ、金大中と文鮮明
文鮮明とブッシュとの関係は、ワシントン・タイムズに対する多額の財政援助によって強固になってきた。ワシントン・タイムズは一貫してブッシュ家を政治的に支援。ワシントン・タイムズは1982年の設立の後、ニカラグアの反政府勢力(コントラ)によるゲリラ活動(の支援)など当時レーガン−ブッシュ政権の最も論議されていた政策のいくつかを忠実に支持。1985年から86年にかけて、まずコントラが麻薬の密売をやっていることが公に暴露されたことで、コントラ支援勢力が困惑した時、ワシントン・タイムズは問題の証拠を最初に出したジャーナリストや議会の調査官を批判する反撃行動を率先して行なった。
1988年にジョージH.W.ブッシュが大統領選に出馬していた時、ワシントン・タイムズは、民主党の候補、マイケル・デュカキスの精神状態についてのデマを流した。これはマサチューセッツ州知事についての疑惑を挙げるにあたっての重要な最初のステップ。1992年にはブッシュの再選キャンペーン。 息子のブッシュとの関係へ。
DIA(国防諜報局)によれば、1987年、韓国の政治的進展を監視中に文鮮明・金コネクションを偶然見つけたという。文鮮明は与党民主正義党(DJP)とうまくいっていないとアメリカ国防諜報局は1987年9月10日付の外電で特に言及。
「統一教会は現在の民主正義党政府の下で受けたいくぶん冷たい扱いに不満足である」
 文鮮明は秘密裏に反対派(野党)に資金提供を始める。1人は金鍾泌。1978年にアメリカ議会は、いわゆる「コリアゲート」買収スキャンダルを調査。その報告によれば、金鍾泌は1960年代に韓国CIAを創設し、文鮮明の統一教会が日本及びアメリカで影響力を築き上げるのに力を貸したという。
「現在の与党政党の候補者を落とそうとしている一方、カルトが韓国の次期政権に対する影響力を獲得しようとしている」(1987年9月22日付のDIAリポート)。98年に金大中政権発足。
1999年2月1日、文鮮明夫妻がソウルのロッテ・ホテルで儀式を行なっていたとき、金大中が到着し、儀式に参加。「統一ニュース」によれば、ロッテ・ホテルの儀式で、「初めて、金大統領が我々の真のお父様・お母様と一緒に公に姿を現した」。

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